自立がベースの介護サービスの選び方
介護が必要になった家族のために、介護サービスの利用を検討している方もいらっしゃるでしょう。
現在さまざまな種類の介護サービスがありますが、選び方の基本として、自立が目標であることを念頭に入れておく必要があります。
ご家族は利用者のことを考えると、「してあげたい」と思いがちです。
しかし、あくまでも介護は本人の自立を意識して、どうしても自分でできないことをサポートしてくれるサービスを選ぶ必要があります。
本人の体の状態を考えて、本当に必要なサービスをしっかりと見極めるようにしましょう。
そのため、主治医の意見を聞くことは重要なポイントになります。
近年の医療では、福祉と連携しているケースも多くなっています。
主治医に相談すれば、適切な地域の介護サービス事業者を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。
介護サービスの選び方と継続性の問題
介護サービスを選ぶ上で重要なのは、無理なく利用料金の支払いを続けることが出来るかどうかです。
介護というのは、長期的に続くものであると認識されている方も多いでしょう。
そのため、長期間に及ぶかもしれない中でサービスを継続して受けられるかどうかも、検討材料に含めるべき重要な事柄です。
入所サービスの場合には、かかる費用も大きくなります。
支払い続けるだけの予算を確保することができるのか、しっかりと考えておくべきです。
通所サービスを利用する場合には、実際に通えるかも考える必要があります。
送迎サービスがついているかどうか、何か施設で容体の急変があった場合に、家族がすぐに向かえる場所であるかなどを考慮しましょう。
このように重視する条件を考え、要望がはっきりしているなら、まずはケアマネージャーに相談して条件に合う候補を挙げてもらうことも効率的な方法です。
介護サービスの選び方において見学は基本
実際にサービスを選ぶ前には、各介護サービスの情報収集が大切です。
インターネットでの検索や主治医からの紹介などでいくつか候補の施設が見つかるでしょう。
ある程度候補が絞り込まれたところで、実際に施設を見学してみることをお勧めします。
ウェブサイトや請求した資料などにも施設の概要や画像が掲載されていますが、それでも実際に目にしてみないと分からない情報も多くあります。
例えば、施設内の設備や配置、スペースの広さ、清掃が行き届いているか、食事が美味しいかどうか、また介護スタッフと利用者の関係や、具体的にどのようなサービスを提供しているのかなど、実際に行ってみると分かる事があります。
介護サービスを利用するにあたって、疑問点や不安な点があることは当然です。
足を運び、スタッフに直接質問をすることで、そうした疑問や不安の大部分を解消できるかもしれません。
多くの施設では施設見学や施設説明会を開催しているため、希望に合った施設が見つかった際には実際に目で見て確認しましょう。