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エンディングプランナーとは

高齢化社会に伴い葬儀のニーズが高まっている
日本では高齢化社会が進行し、この傾向はしばらく続くとみられています。年齢を重ねれば重ねるほど、意識せざるをえないのが、人生最期の瞬間です。
近年の葬儀を見てみると、昔のような仏教式だけでなく、かなり多様化してきています。その人が今まで生きてきた証になるような、その人らしい葬儀を開きたいと望む人が増えています。この世とのお別れの瞬間であるため、家族・故人ともに納得できる葬儀にしたいと考える人が多くなっています。
例えば、詩吟が趣味だった人は自分が生前参加した詩吟の会のVTRを流したり、特定の花を愛していた人なら葬式の花と言われる菊ではなく、その好きな花を飾ったりするなどのケースが見られます。そのほかにも、建築会社の社長の葬式では参列者は喪服ではなく、ヘルメットと作業着で参列するといった光景も見られます。
このような自分らしい葬儀を開催するためにお手伝いをする人として、「エンディングプランナー」がいます。エンディングプランナーは要望や葬儀のイメージを聞き、専門知識やスキルを使って、それを形にします。

打ち合わせでイメージ共有することが大事
エンディングプランナーに葬式の企画を依頼する時に大切になるのは、打ち合わせです。葬儀を開催する当人が生前にお願いする方法も良いでしょうし、遺族が打ち合わせに参加する方法もあります。
いずれの場合でも重要なるのは、エンディングプランナーとしっかりとコミュニケーションを図ることです。そして、お願いしたい式のイメージを、相手にも共有してもらうことが必要となります。
具体的な葬式のイメージがあれば、その内容を細かく伝えましょう。しかし、中には大まかなイメージがあっても、うまく言葉にできないことも考えられます。その場合には、葬儀の目的やイメージなどを話しましょう。
この時、遺族と故人の関係性や、どのようなことをしてきた故人なのかといったことを説明すると良いでしょう。具体的な人物像などを伝えることによって、どのような形で送り出すのがベストなのか、エンディングプランナーも具体的なプランを作りやすくなります。

エンディングノートとは何のために必要なのか
ウェディングプランナーが語源を言われるエンディングプランナーですが、合わせて耳にする機会が増えた言葉として「エンディングノート」があります。
エンディングノートを書くことで、幼少期からこれまでの人生を振り返ることができます。今後、家族に介護をお願いすることになった場合の要望、自分の葬儀に関する希望などを伝えるための手段としても有効です。また、残りの人生をどのように生きて行きたいかを考える良いきっかけになるでしょう。エンディングノートは遺言書のように書き方に決まりがあるわけではありません。しかし、書き方や内容についてよく分からぬまま書いて、ご家族に気持ちを伝えることができなければ、エンディングノートの目的が達成されません。
そんな時に頼れる、エンディングノートプランナーという職種があります。相談はもちろん、話を聞いてもらったり、代わりに制作をお願いすることもできるサービスです。
エンディングプランナーと合わせて、こちらも注目を浴びています。

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