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私は大学生で、先日ボランティアで老人ホームのお手伝いに行きました。
お手伝いと言っても、専門的なことはわからないので、話し相手をさせて頂くことがほとんどです。
その時に、とても年上の方という意識があり、失礼にならないようにと気を付けていました。しかし、お住まいの場所を聞いたら、「地名が思い出せない」と泣かせてしまったり、毎日の楽しみを聞いたら「そんなものはない、ただ生きているだけ」と言われて返す言葉が出なかったりと、なんだか暗い方向へ行きがちでした。
祖母と暮らしいるので、自信があっただけにショックです。元気に家事をしている70代の祖母と、初対面の利用者の方とでは随分と雰囲気が違いました。
またお手伝いする機会があるため、プロの方はどんなお話をされているのか教えてください。
会話の仕方や、内容、話のネタ等、アドバイス頂きたいです。
高齢者傾聴士の長岡です。
ひなこさんは、一生懸命傾聴ボランティアをされたのに、思ったような会話ができなくて、ショックだったのですね、おばぁ様とは楽しい会話ができたのに、雰囲気が違いすぎて、戸惑ってしまいますよね
高齢者だけでなく、人間だれでもですが、「認めて欲しい」「共感してほしい」そして、「自分の考えを聞いて欲しい」そう思っています。
相してくれる聞き手に聞いてもらう事は、大変嬉しいことなのです。
今回の経験で傾聴ボランティア嫌にならないでくださいね
ただ、施設の利用者様の中には、自分の意思とは関係なく強制的に連れてこられた方、選択の余地が無く、仕方なく利用されている方もいらっしゃいます。
そんな方にとっては、今が不幸のどん底なのかもしれません
自分が不幸のどん底に居ると、他人を思いやる余裕が無くなってきます。若くて、可愛い女子大生に話しかけられて、嬉しくないわけがないのに
「自分はこんなに不幸なのよ!分かってよ!」
ってことを伝えたくなります。
人生の大先輩が、ひなこさんにSOSを送っているのを分かってあげてください
そこで具体的なお話に入ります。
間違えやすい対応として
挨拶をしたとき元気のない返事の場合
元気をだしてあげようと思い
元気よく「こんにちわ~~元気出さなければダメですよ~~~」
っとすると会話が続きません
元気のない回答だったら、トーンを落とし、元気のない返答をしてあげてください
その人の事を想像して、淋しがっていたら淋しく
辛そうでしたら、辛そうに、話しかけて上げれ下さい
「~そうですか、辛いですね」 とか
「・・・・淋しいですね」 とか
たまに、「早く死にたいねん」などおしゃる方もいらっしゃいます。
そんな時は、
「そうですか、早く死にたいと思っているのですね」
会話が、それ以上進まないようでしたら
「それは、どうしてそう思うのですか?」
そう聞いてあげれば、良いと思います。
そして、
「・・・頑張ってこられたのですね」
なるべく相手の思いに共感してあげて下さい
最初の質問の「地名が思い出せない・・」方
認知症なのでしょうか?
自分の出身地も分からなくなってゆく
大変不安なことだと思います。
なるべく当たり障りのない
服装などをほめてみることをお勧めします。
例えば
「その赤似合いますね」など
2人目の「楽しい事は無い」
と答えられた方
「どうして、楽しい事はないと思われるのですか?」
と、聞いてみるのも良いでしょう
そして、
「・・・大変でしたね」
などと返答されたらいかがでしょうか?
「否定しない」「認める」「共感する」こんなふうに対応してくれる傾聴者はかけがえのない存在です。
ひなこさんも、今回の経験を生かして、そんなかけがえのない存在になってください